リノベーションを計画して1年。
様々な住宅設備などのショールームを巡り、関連するサイトを見て、打ち合わせに打ち合わせを重ねてきました。
長い1年。でもあっという間の1年。
猛烈な勢いで情報を処理し、精査し、決定していく日々は刺激的だったと思います。
またその間、コロナで世の中が目まぐるしく動いていた(あるいは止まっていた)というのも、少なからず私のリノベーション計画には影響しているように思います。
前置きが長くなりましたが、つまり完成。新しい家(と言っても元々住んでた家)のリニューアル=リノベが完成しました。
20畳に広げたLDK。その25%がキッチンだからこそ。
マンションリノベーションでよくある方法ですが、元々のLDKと隣接する和室をつなげて広いLDKにする、それを我が家でも取り入れました。
取り入れたというか、元からそれが前提のリノベーションです。
結果的には元々のLDKのうち引っ込んだキッチン部分をウォークインクローゼットとして別軸にして、残りのLD部分と隣室の和室をつなげて20畳のLDKにしました。

また別の機会に書きますが、元々のキッチンをウォークインにして私の場合は正解でした。収納確保ということと、マンションでよくある問題「排水」の面をクリアできたので一石二鳥でした。
そして、肝心のLDKですが、コロナが始まるか始まらないかのリノベ計画序盤で出会ったキッチンハウス の姉妹ブランド「グラフテクト」のキッチンが凄く良い感じで(予算の上でも)良いアクセントになったと思います。
LDK20畳のうち、正確に計測していませんが、おそらくキッチン部分は4-5畳なので25%です。結構な比率。
私は当初、トクラスのBBなど、機能性はしっかりしつつ比較的手頃な”I型(一文字)”のキッチンに、モルタルなどで腰壁を作って囲って、お洒落にかつ安くできればいいなと思っていました。
そんな中、トクラスのショールームの帰りに、なぜか知っていた、そして絶対手が出ないと持っていたキッチンハウス のショールームに冷やかし半分、今後の参考に見学に、しかもアポなしで行ったのが事の始まり。
美術館のような佇まいのショールームに怯みつつ、でも勇気を出して、音もなく開くカッコイイ自動ドアを開けて入ったのを昨日の事のように覚えています。
そして、受付の女性の方が「キッチンハウス ですか?それともカジュアルなグラフテクトですか?」おっしゃったのです。
むむ!カジュアルなラインもあるの?と思い、ぜひ両方見たいと伝えたのでした。
そしてかっこ良すぎるキッチンハウス のオーダーキッチンをふーむとみて、上がった3階で出会ったのがグラフテクのキッチン。最初に見たのはベトングレーのペニンシュラ !でした。
絶対高い!そう思いつつ聞いた価格は基本そのままなら、これで75万円ですと。小さめの食洗機と、お洒落なステンレスのレンジフード も標準ですと。

むむむ!私のハートに火が入った瞬間でした。
そして、すぐに見つけたのが私の家で今回導入した面材の「メルクリオ 」のキッチン。
なんと、先ほどのベトングレーも良かったけれど、さらに質感がグレードアップ。ちょっと重厚感がありすぎる感じもしましたが、質感が2ランクくらい上な感じで、しかも値段同じとのこと。
という事で、私はこのグラフトクとの、メルクリオ に、一目惚れしたのでした。
凄くいいじゃないかメルクリオ !
コンパクトにまとめようと思った今回ですが、いきなり長くなりました。すみません。
しかし、これまでの経緯が合っての実際の導入なのです。それはやはり書いて置きたかったので、ご容赦ください。
ただ、皆さんの中にはこれから選んでいくという方も多いと思います。だからこそ言いたい。吟味して吟味して、その先にある納得というのが大切だと思うのです。
少し乱暴な言い方かもしれませんが、住まいは「究極の自己満足」だと思います。自己満足だからこそ、自分で吟味して、考えて、悩んで、時には全変えしてでも自己満足を追求してはいかがでしょうか。私はそれで良かったと思います。
グラフテクトでもそれ以外でもいい。ベトングレーでもメルクリオ でもいい。そこに悩みに悩んだ過程があればきっと納得するのだと思います。

私にとって、そうやって吟味し尽くして決めたのが「グラフテクト」の「メルクリオ 」の「ペニンシュラ 」でした。
もっというと、食洗機はカップボード に「ガゲナウ」のビルトインだったわけです。

今後暮らしていく中で、「もっとこうすれば良かった」というのは必ず発生すると思いますが、それでも私は自分の体と脳味噌で体験し考え、出した結果に満足して毎日気持ちよく過ごしていますよ。
と、またまた長く前置きを書きましたが・・・
我が家にきたグラフテクトのメルクリオ 、かわいいです。そして実際に来て感じた意外な部分が・・・
結構さりげない!という事。
グラフテクトの面材カラーの中でも淡いトーンの「ベトングレー」と、くっきりした色合いの「メルクリオ 」は双璧です。その中で私はメルクリオの方が質感が2ランク良いと感じたのですが、その反面結構色味が強めなのでどうなのあ!?というのだけ最後まで悩みました。
しかし、結果的に(と言いつつも、やはり)結構ナチュラルに馴染みます。

特に私の家は、真っ白の珪藻土壁に、オークの無垢床。つまり柔らかいトーンがベースなのですが、そこにメルクリオの黒っぽい、やや重厚感のある塊キッチンがちょうど良いと思いました。
ひょっとしたら、床がウォルナットで家具もウォルナット系で全体に暗いトーンだとちょっと重すぎるか、かっこいいけど「大人の隠れ家」みたいになったかもしれません。(それはそれで良いかも)
その上で、私が目指していたのが小さい子供たちと過ごす明るくて柔らかい空間。その中にちょっとかっこよさプラスだったので、今回の無垢オークの床+珪藻土白壁+グラフテクトのメルクリオ は、狙い通りでした。
うむ。凄くいいじゃないか。メルクリオ 。そしてさりげないじゃないか。が私の暮らして1ヶ月の率直な感想です。
面材は普段のメンテナンスが楽です。機能性はそこそこ。
グラフテクトのキッチンですが、天板も側面もエバルトというヨーロッパ製の特殊なメラミン。メラミンといえば汚れがつきにくいけど熱に弱そうなイメージですが、こちらのエバルトは耐久性や耐熱性は高いようです。

実際、使ってみた感想は、汚れはすぐに落ちます。染み込むことはありません。耐熱性は熱したフライパンを置かない限り大丈夫ですが、そんなことはしません。
熱々のお湯をこぼしても全然心配ない感じです。
また、メルクリオカラーはさらに汚れが全く目立ちません。ダークなトーンで、なおかつマダラに石目の模様と実際凹凸があるので、汚れは目立たないんです。
ザラザラしてはいますが、汚れが隙間に入って取れにくいという印象も全くなく、ダスターでさっと拭けば今のところどんな汚れもすぐさま取れる感じ。
非常にメンテナンス性は良さそうです。

引き出しの中などの機能面は至って普通というかシンプルです。引き出し自体はスムースクローズで静かでショックもないので良いですが、中の仕切りなどはほどんどないので、奥さんは無印やらイケアやらニトリなどのインナーグッズで色々工夫して3D空間を活用できるようにしていました。
多分この辺りは、リクシルなどは標準で色々工夫されているのかもしれませんね。ただ、自分の工夫でも十分対応できると思います。
それよりも私は、このグラフテクトの塊感やフルフラットの天板、面材の質感が大好きなのでそこを重視した結果の選択というわけです。とっても満足しています。
やっぱり、キッチンは目をひきます。自分でも毎日触れます。私はデザインはとっても大事だと考えました。